今回のTech Tipは、Aras Innovatorのインスタンス間でアプリケーションを移行しようとする皆さんに役立つ情報をご提供します。
これは、Arasで行うのはとても簡単なことで、パワフルなコンセプトですが、他のPLMシステムでは不可能なものですよね。
次のExcelシートは、Package Audit Reportの一例です。列Eは参照アイテムを示し、列Dは、パッケージに定義されていないアイテムをフィルターしている様子を表します。また、列AとBは、タイプ名と名称を示し、列Iでユーザが判断した解決方法を記録し、そのセル色は、ステータスを示すのに使用されています。
このPackage Audit Toolは、3つストアドプロシジャから構成されます。
1つ目は、PackgaeDefinitionに含めるべきアイテムを全てのアイテムタイプ参照の中から見つけるストアドプロシージャ
2つ目はPackgaeDefinition内のItemTypeやRelationshipType群をイテレートするストアドプロシージャ
3つ目はどこからも参照されていないように見えるPackgaeDefinition内のPackageElementを探すストアドプロシージャです。
これらのプロシージャは、データベース内のPackageAuditテーブル(これはアイテムタイプのテーブルではありません)を利用して、PackgaeDefinitionに関する検索結果を収集し、シンプルなXSLTレポートに表示します。実際は、フィルターを利用するのにHTML形式のレポートをExcelに貼り付けます。その他、アイテムタイプレポートもあり、参照アイテムをリストアップします。
最近のカスタマープロジェクトでは、レビュー対象の参照が150個もある複雑なパッケージでしたが、Auditレポートの結果をもとにパッケージ定義の修正とレポート更新を2度繰り返しただけで、Unresolved Referenceエラーなくパッケージインポートに見事成功しました。
例えば、PackgaeDefinitionにいくつかのリレーションシップのItemTypeが追加されていた(本来はItemTypeに含めるべきではありません)ことが問題として示されていましたが、Package Audit Toolはそういった状況もレポートするように機能拡張されました。
このPackageAuditパッケージは、インストレーション手順と利用手順書が付いて、Aras KB(Aras Knowledge Base)の同名の記事に添付されています。