Aras PLMプラットフォームの最新リリースで製品バリエーション管理をより簡単に

オープンなエンタープライズ・プロダクトライフサイクルマネジメント(PLM)ソフトウェアを提供するAras Registeredは、2018年2月5日、Aras Innovatorのバージョン11 SP12をリリースし、Configurator Servicesがプラットフォームに追加されたことを発表しました。製造業はこれらの新サービスを利用することで、製品開発部門が管理する、ばらばらのプラットフォーム、製品ラインナップ、製品バリエーション、オプションの簡素化が可能になります。さらに、今回の新リリースには、ユーザビリティ、効率性、コラボレーション、生産性向上のための様々な機能強化が含まれています。

既存のサブスクライバーは、システムカスタマイズの量にかかわらず、追加費用不要でArasによるソフトウェアアップグレードを受けることができます。 また、Aras Innovator 11 SP12はどなたでも無償でダウンロードすることが可能です。

製品ライフサイクル全体にわたり製品バリエーションを管理することで製品の複雑性に対処

製造業は、コア機能要件に加え個々の好み・要望といった様々な、製品に対する顧客の要求に応える必要があります。これはつまり、多岐にわたる製品バリエーション、そしてAs Build(製品開発時点)の製品構成が存在し、個別の製品構造として製品ライフサイクル全体にわたって管理し続けなくてはいけないことを意味します。複数の国で車両プラットフォームを販売する世界的な自動車OEMでは、複数の駆動オプション(前輪、AWDなど)、異なる駆動装置(ディーゼル、電気など)、および複数の内装グレードを選択肢として持つため、簡単に10億種もの構成が生まれる可能性もあります。そして、顧客の要求に応えようとするエンジニアリングチームは管理不能な複雑さへの対応を迫られることにもなり得ます。

Configurator Servicesを利用することにより、製造業は製品構成を合理化して時間を節約し、ミスを減らすことができます。ArasのConfigurator Servicesにより、以下が可能になります。

  • プラットフォーム、製品ラインナップ、モデル、および機能、オプション、およびルールを含む製品ポートフォリオの定義および管理
  • 構成可能な構造内の部品や技術文書などの静的コンテンツと変数との区別
  • 150%のBOM構築、および特定の製品構成への容易な変換
Configurator Servicesの機能のご紹介、そしてバリエーションとオプション構造の構築をサポートするため、ArasはサンプルのConfiguratorアプリケーションをリリースしております。このアプリケーションは。こちら.からダウンロード可能です。

詳細については、2月15日(木)午前11時(米国東部時間。日本時間では2月16日(金)午前1時)からのAras DemoシリーズVariant Managementのwebinarへ参加いただくか、3月20~22日に米国インディアナポリスで開催されるArasのカンファレンスACE 2018にて実施されるConfigurator Service in-actionにご参加ください。

生産性を向上する新たなユーザビリティと情報へのクイックアクセス 

Aras PLMプラットフォームの最新のオープンバージョンには、無駄な時間を削減し、チームを結びつけ、生産性を向上させるため、コラボレーションとユーザビリティを向上させる様々な機能が追加されています。

  • Extended Classification – 検索性を高めるため、複数のプロパティを持つ項目を分類できます。
  • マスプロモート – 1つのコマンドで複数のアイテム間でライフサイクルの状態を簡単にプロモートできます。
  • RESTful APIs/Odata – ArasのPLMプラットフォームから他のテクノロジー接続を可能にする最新のWebインターフェイスをサポートします。
  • Visual Collaborationでの@メンション – ユーザにタグを付けることで、Visual Collaborationから直接メッセージを送信できます。
  • Office Connectorの強化 – MS Word、Excel、およびPowerPointドキュメントを使用する際のパフォーマンスが向上しました。
  • Query BuilderとTree Grid View – 構成可能なクエリ定義に基づいて、関連するアイテムを参照するためのモデルカスタムツリーグリッドビューが追加されました。
開発者コメント 

「製品バリエーション管理は、自動車業界をはじめ、顧客の特定のニーズに合わせた複雑な製品を扱う世界の各製造業にとって、エンジニアリングにおける重要な課題です。今回の最新リリースにより、複数の設計分野にわたって効率的なプロセスを作成したり、拡張可能な一連のバリエーションを管理可能な構造にすることが可能となります。加えて重要な点として、ArasのPLM Platformのアーキテクチャーは、企業によるカスタマイズされたプロセスが将来ソフトウェアを更新した際にも引き継がれることを保証しています。」 - ArasプロダクトマネジメントVP John Sperling

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